2024年6月20日
令和6年3月26日に認定されたトップアスリート発掘・育成事業の第15期生24名に対する「育成プログラム」が始まりました。
育成プログラムは、自ら選択した競技(ローイング(ボート)、ボクシング、レスリング、ウエイトリフティング、自転車、カヌー、アーチェリー)に必要な技術だけでなく、人格的に優れたトップアスリートになるための知識や能力、技術を身に付けることを目的として実施するもので、スポーツ科学だけでなく、アスリートが知っておくべき栄養学に至るまで、様々なプログラムが用意されています。
このたび、令和6年4月21日にプログラムの開講式等が実施されましたので、活動の様子をご紹介します。
日本大学 髙橋 正則 教授
この「スポーツ教育プログラム」は、トップアスリートを目指すために必要となる自己教育力(自ら考え、競技力を向上させる力)を育むためのカリキュラムで、「コミュニケーションスキル」、「自己分析」、「メンタルトレーニング」、「スポーツ栄養学」等について1年を通じて受講するものです。
この講義では当事業を修了した先輩たちから、当時の思いや経験を生かしたアドバイス、第15期生に対する熱いメッセージを語っていただきました。質疑応答の時間には、現役時代の食事や生活習慣、進路の決め方、練習方法などについて熱心に質問していました。先輩たちの話を聞いて、今後の目標や競技との向き合い方を考えているようでした。
修了生の話を聞く第15期生
修了生に質問している様子
また、同じ第15期生として絆を深めるために交流プログラムも行いました。A4の紙を班ごとになるべく高く積み上げるペーパータワー作り競争です。積み上げている最中は日本語禁止というルールのため、目やジェスチャーでのコミュニケーションをたくさんとっていました。
ペーパータワーを作成している様子
完成したペーパータワー
講師 東京都アスレティックトレーナー連絡協議会 石郷岡 旭さん
引き続き、年間を通じて計画的にトレーニングを実施する心得について、アスレティックトレーナーの先生から話がありました。
自分の競技の特性について話し合う様子
「トレーニングの理論」について学んだ後、トレーニングプログラムが実施され、筋力や柔軟性の測定、ストレッチの指導などが行われました。
選手たちは、プログラムが始まる前から自主的にストレッチをして怪我の予防に努め、測定前の練習段階では互いに声を掛け合い、切磋琢磨していました。初めて経験する測定もあって、自分の体の特性について理解が深まり、今後のトレーニングをどのように行っていくか目標を定めているようでした。
アスレティックトレーナーの話を聞く様子
体幹持久力(フロント)
片足スクワット
片足立ち幅跳び
選手たちは、今回のプログラムを通じて、同じ志を持つ新たな仲間と高め合い、成長していく必要があることを学ぶと同時に、自己管理の大切さを認識したようでした。これから12月まで実施されるトレーニングプログラムを経て、どのように成長していくのか楽しみです。
※次回からは第15期生が自ら選択する競技(ローイング(ボート)、ボクシング、レスリング、ウエイトリフティング、自転車、カヌー、アーチェリー)に必要となる技術を実践的に学ぶ「競技別プログラム」での活動の様子について紹介していきます。お楽しみに!
東京都 生活文化スポーツ局
スポーツ総合推進部 スポーツ課 競技力向上担当
電話 03-5320-7715