10月5日、都民広場にて、「東京都栄誉賞」「都民スポーツ大賞」の表彰式が行われました。東京ゆかり(在住・在勤・出身)のロンドンオリンピック・パラリンピックメダリスト18名が出席し、石原知事らから東京都栄誉賞・都民スポーツ大賞が贈呈されました。
東京都栄誉賞は、特に著名な業績により、広く都民に敬愛され、社会に明るい夢と希望と活力を与え、東京都の名を高めた方に対して、その栄誉を称えることを目的として平成16年に制定されました。今回は、ロンドンオリンピック・パラリンピックの金メダリスト6名に贈られました。
都民スポーツ大賞は、世界的なスポーツ大会において優秀な成績を納めた東京アスリートの功績を称え、その感動を都民と共有することを目的として、平成20年度に制定されました。今回の受賞は、東京都栄誉賞の6名とロンドンオリンピック・パラリンピックの銀メダリスト14名、銅メダリスト12名の計32名です。
石原知事は、「受賞者の皆さん、本当におめでとうございました。というよりも、ありがとうございました。人間というのはそれぞれ皆、限界を感じてきてるものですけど、若い人たちの肉体の限界を超えた活躍を見ていると、やっぱり強い刺激を受けて、人生の活力を与えられるんですね。スポーツの優れたパフォーマンスというのは説明を抜きにして人間に活力を与えてくれると、今度のオリンピック・パラリンピックで私は感じました。私は80歳になっちゃいましたが、あなた方を見ていると負けちゃいられないという気がしてきてね。あなた方の活躍は、人間に、国民に希望を与える。この頃、日本は国そのものの体力落ちてきたから、本当の意味での強い国に直していくためにも、あなた方の活躍は大きな刺激になりました。若い人と一緒にこの国をもう一回立ち上げて、いい意味での強い国にしようじゃないか。皆で頑張りましょう。」と挨拶しました。
受賞の感謝の気持ちとして、柔道金メダリストの松本薫選手が受賞者を代表し、アルバムを石原知事に贈呈しました。松本選手から記念品を受け取った石原知事は「彼女の試合のときの表情と今の表情の違いというのは、人間の幅、豊かさ、奥深さを示していると思います。」と声をかけました。
受賞したオリンピック選手を代表して、ボクシング金メダリストの村田諒太選手が挨拶しました。村田選手は、「本日は栄誉ある賞をいただき、ありがとうございます。皆さんのご支援のおかげで我々はメダルを獲れたと思っていますので、感謝の気持ちでいっぱいです。スポーツには力があると思います。支持率を上げて、2020年のオリンピック・パラリンピックの招致を成功させましょう。皆さんの支持をお願いします。」と述べました。
受賞したパラリンピック選手を代表して、競泳背泳ぎの金メダリスト、秋山里奈選手が挨拶しました。秋山選手は、「盛大な表彰式を開催していただき、多くの方に出席していただきありがとうございました。私は明治大学に通っていて、素晴らしい賞をいただけたことを嬉しく誇りに思います。今後も、東京都を代表する選手の一人として、東京、そして日本のスポーツの普及と発展に微力ながら貢献させていただくと共に、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの招致活動にも全力で協力させていただきたいと思います。」と述べました。