「ジュニアアスリートがウエイトリフティング競技を体験!」

5月8日(日)、味の素ナショナルトレーニングセンターで東京都ジュニアアスリート2期生のウエイトリフティング体験プログラムが実施され、参加した22名のジュニアアスリートが稲垣英二全日本監督や宮城寿子全日本コーチなどから直接指導を受けました。ウエイトリフティングには、バーベルを一連の動作で一気にあげる「スナッチ競技」と、二つの動作でバーベルを頭上に差しあげる「クリーン&ジャーク競技」があります。この日は最初にスナッチ競技の指導が行われ、競技の説明や模範演技の解説を受けた後、男女2班ずつに別れて実技指導に入りました。

ウエイトリフティング競技の模範演技を見る バーベルのシャフトを手にしてスナッチ競技のフォーム指導を受ける
(左)ウエイトリフティング競技の模範演技を見る(右)バーベルのシャフトを手にしてスナッチ競技のフォーム指導を受ける

はじめてバーベルを手にしたジュニアアスリートでしたが、監督やコーチの丁寧な指導のもと、基本となる動作を着実に学び、徐々にバーベルを持ちあげるコツをつかんでいきました。ひととおりの指導が終わった後には、女子が試技を行いました。試技には、練習を終えたばかりの北京五輪日本代表の山田正晴選手と三宅宏実選手も駆けつけ、両選手が見守る中、全員がスムーズにバーベルを持ちあげていきました。

頭上高々とバーベルを持ちあげ、静止する バーベルの真下に入り、立ちあがる準備の体制に入る
(左)頭上高々とバーベルを持ちあげ、静止する(右)バーベルの真下に入り、立ちあがる準備の体制に入る

その後、休憩をはさんでクリーン&ジャーク競技の模範演技の解説と実技指導に移りました。クリーン&ジャーク競技は、バーベルを一気に頭上まであげるスナッチとは異なり、一度、肩のあたりまでバーベルを引き上げた後、足のバネと腕の力を利用しながらバーベルを頭上に持ちあげるため、バーベルをキャッチするポイントがスナッチよりも低くなり、より重い重量のバーベルを持ちあげることができます。

クリーン&ジャーク競技の実技指導の終了後、男子による試技が行われました。この試技では、事前にあらかじめ挑戦する重量を申告してからバーベルを持ちあげるという実際の試合形式がとられました。まず、40kgを申告した人からスタートし、次第に重い重量の申告者へと移り、最後は65kgを申告した2名の対決になりました。

クリーン&ジャーク競技の実技指導の様子 あらかじめ申告した65kgのバーベルを持ち上げることに成功
(左)クリーン&ジャーク競技の実技指導の様子(右)あらかじめ申告した65kgのバーベルを持ち上げることに成功

最終的に決戦を制し、この日の最重量の65kgを持ちあげることに成功したのは、金子怜生(かねこ れお)さんでした。間近で男子の試技を見ていた山田選手も、はじめてバーベルに触れたばかりにもかかわらず、65kgというレベルの高い競い合いをしたジュニアアスリートの基礎体力の高さに驚いていました。

およそ2時間に及んだ実技体験の後は、研修室で講義が行われました。講義では、東京都ウエイトリフティング協会植松豊会長のあいさつの後、稲垣監督が4月に中国で行われたアジア大会のビデオを用いながら、ウエイトリフティング競技の特徴や現在の世界の競技レベルなどについてわかりやすく解説しました。

続いて、1988年のソウルオリンピック日本代表の並木良憲氏の講話が行われ、ウエイトリフティングという競技の魅力やオリンピックにおけるジュニア選手の可能性などについて熱く語りかけていました。

講義全体を通して指導者からは、ウエイトリフティングは競技人口も少なく、努力次第では世界を目指せる可能性が高い競技であること、とりわけ女子の場合は、オリンピックの正式競技に採用されて間もないことから、オリンピックや世界大会での活躍も夢ではないことなどが語られていました。

オリンピックとウエイトリフティングの魅力について語る元日本代表選手の並木氏 東京都高校総体を終えて駆けつけた1期生の鈴木健太さんも後輩に対してウエイトリフティングの魅力を伝える
(左)オリンピックとウエイトリフティングの魅力について語る元日本代表選手の並木氏(右)東京都高校総体を終えて駆けつけた1期生の鈴木健太さんも後輩に対してウエイトリフティングの魅力を伝える

(事業については、東京都ジュニアアスリート発掘・育成事業を参照)